3. 電気災害

−漏電・感電事故、電気の過熱を防ぐには?−

漏電とは

 屋内配線や電気装置は、電気が漏れないよう"絶縁"されている。しかし、絶縁物が古くなったり、傷ついたり、水をかぶったりすると、電気が漏れ・漏電が起こる。漏電で特に注意しなけれぱならないのが、水を使う装置である。漏電は、感電や火災に直結するので十分注意しなけれぱならない。また最近でぽ分電盤に漏電遮断器が取り付けられているが、無い場合には分電盤に取り付けるか、コンセント型の漏電遮断器を使用する。また万一電気が漏れたときも事故を未然に防ぐため、電気を大地に逃す、アースを設置することが必要である。このアース端子は分電盤に取り付けられており、この端子と電気装置とを配線接続すればよい。

漏電防止対策

  (1) 漏電遮断器との接続
  (2) アースの設置
  (3) 電源部分にゴミやホコリが溜まらないように適宜点検


感電とは(図2)

 漏電している装置に触れてしまうと、電気はその人の体を通り・大地に流れていく。これが感電である。生体の筋肉の運動には常に電気現象が伴う。神経繊維を経て、電気刺激が筋肉に伝達されると筋肉は収縮する。我々が体を動かすのは、この様に筋肉が電気信号により制御されているからである。もし人体に、感電つまり外部から心臓の電気信号を乱す程度の大きさの電気信号が流人した場合、当然心臓の脈拍にも変化がおこる。感電電流がある値、または通電時間がある値を超過すると、心臓の秩序正しい動体が乱れ、心臓は強力な収縮の代わりに心筋の振動(心室細動)が発生する。その結果、心臓は正常なポンプ機能を営むことができなくなり、人体各部への血液の供給は停止し、数分後に敏感な細胞は麻揮し始める。従って感電電流の大きさと作用時間が人体生理反応に影響を与える。表1にこの感電電流と人体の生理反応にっいてまとめる。感電による事故の直接原因は電圧ではなくて、電流であるが、実際上の保護手段を考える場合は電流のみを対象にしていては不便な場合があり・安全電圧と言うものが定められている。安全電圧は人体に対する安全電流と人体抵抗によって定まるが、人体抵抗は皮膚の乾湿の状況により変化する。
 また高電圧は、触れなくても放電によって感電する危険がある。2.5kVでは30p、50kVでは1m以上離れないと危険である。 以下に感電事故を防ぐための注意事項についてまとめる。


感電事故防止対策
  (1) 濡れた手で電気装置に触れない。
  (2) アースの接続。
  (3) 帯電部、通電部に直接触れる場合には、ゴム靴、ゴム手袋などの防護具を着用。
  (4) 高電圧装置には絶縁物で遮断し、危険区域を明確にする。


電気の過熱とは

 電気装置を一度にたくさん使い過ぎたり、コンセントやスイッチの接触が悪く、配線コードが熟くなることである。またそのために、コードの被覆が溶けたり、燃えたりすることもあるので、十分に注意しなけれぱならない。
 電気装置には異常な電流が流れた場合、電流を遮断するヒューズが取り付けられている・事故を未然に防ぐには、その装置の使用電力に見合った適正なヒュ一ズを使用することが必要である。
 研究室・実験室内には壁に埋め込まれたコンセントが設けられている。通常コンセントー口からは、15Aまでの電気が使用できる。テーブルタップでタコ足配線をし、同時に何台もの装置を使うと、コードが過熱する原因になる。電気装置が増えたら、他の回路から電気配線をして、電気を安全に使うよう心掛ける必要がある。
 プラグとコンセントの接触が不完全であると、はずれたり、発熱する原因になるので、プラグはコンセントにしっかりと差し込む。
 装置の故障の多くは、コードの接触不良やプラグのネジのゆるみが原因である。プラグを抜くときにコードを引っ張ったり、コードをステープルで固定したり、束ね使うことは禁物である。コード、プラグはていねいに扱うよう心掛ける。


電気の過'熱防止対策

  (1) 適正なヒューズの使用
  (2) タコ足配線厳禁
  (3 プラグとコンセント等の接続を確実に
  (4) コード、プラグの使用を丁寧に