1. レーザー

 レーザーは、特定の物質に人工的に強いエネルギーを与えて励起させ、それが元の状態に戻る時に発生する電磁波を制御された誘導放射の過程により増幅させたもので、200oから1oまでの波長範囲にあり、単一波長で位相の揃った指同性の強い光線が発生する(表1)。
 また最近では光学結晶をつかって紫外から近赤外までまでいろいろな波長の光を効率良く出すレーザーもある。
 このように、レーザーの放射波長、出力は多岐にわたっている。また、最も敏感に作用を受ける眼の場合には、光化学的作用あるいは熱作用を受ける部位が波長によって異なる上、可視光あるいは近赤外光(400〜1200o)は水晶帯の集光作用によって眼底では単位面積当りのレーザー強度は角膜面上の104倍にも達する。このように、人体に及ぼすレーザーの危険度は条件により強く異なるので、共通の安全墓準を設けることができない。JIS規格では本質的に安全なクラスから危険なクラスまでの4つのクラス分けを行っている。そのおおまかなクラス内容は下記の通りであるが、詳細なクラス分けについてはJIS規格を参照のこと。また、眼や皮膚に対して許される最大被爆放出レベル(AEL:Atessib1eEmissionLimits)を規定している。クラス分けはレーザー機器の構造、発振形態などが複雑である、その判定にあたってはメーカー等の専門家の意見を聴取する必要がある。

クラス1: 人体に傷害を与えない低出力(おおむね0.39uW以下)のもの。

クラス2: 司視光(波長400-700o)で、人体の防御反応(まばたき動作秒)により傷害を回避しう'る程度の出力以下(約1mW以下)のもの。

クラス3A: 光学的手段でのビーム内観察は危険で、放出レベルがクラス2の出力の5倍以下(おおむね5oW以下)のもの。

クラス3B: 直接または鏡面反射によるレーザー光線の暴露により眼の傷害を生じる可能性があるが、拡散反射によるレーザー光線による暴露を生じる可能性のある出力(おおむね0.5W以下)のもの。

クラス4: 拡散反射によるレーザー光線の暴露でも眼に傷害を与える司能性のある出力(おおむね0.5Wを越える)のもの。