1. 一般的注意

 機械類の取扱いに際して生じる災害のほとんどは、一瞬の不注意によるもので、不可抗力である場合は極めて希である。こうした不注意による災害の中でも、特に初心者の無知に起因するものが少なくない。例えぱ、グラインダーやハンドドリルなど、手軽に使われる工作機械といえども、それらの使用に際しての注意事項を十分に認識していなけれぱ、思わぬ事故を引き起こす。また、多少の作業経験を重ねると、憤れによる気のゆるみが禍して大事に至る。一瞬の不注意と災害とはつねに同居している。わが身をもってこのことを実感するなど、実に愚かなことではないか。一人ひとりが気をひきしめ、普段より作業環境の整理、整頓を心掛けて、保安に努めなければならない。
 本節では、実験室等でよく使われる工作、加工用の機械類にいて注意事項をまとめるが、まず、それらに概ね共通する一般的な注意を上げておこう。

●作業服、作業靴を着用する(自衣、スリッパ、サンダル等は不司)。

●上衣の裾(すそ)、袖口など、機械に巻き込まれないように、しっかり整える。

●機械操作中は、決して手袋を着用してはならない。(但し、回転運動の伴わない溶接作業等は例外である。)

●不測の事態に対応できるよう、できるだけ2人以上で作業する。