■学部生の方のための研究紹介
 
インターネットを利用して書籍やパソコンなどを購入したことはありますか?最近は,企業対企業の取引から一般の消費者への販売に至るまでネットワーク上の情報交換により様々な経済的活動が行われる時代となりました.このような仕組みを構築するためにはインフラとしてのネットワーク技術の向上は当然のことながら,注文された商品を如何に短い期間で生産し要求された場所まで届けるかということに様々な技術が必要となります.例えば,1.多数の顧客からの多種多様な受注情報をどのような順序で処理し生産するべきか,2.その生産現場としての工場内では部品や在庫品などの膨大な物の流れを効率化するために機械や生産工程の配置をどうするべきか,また3.出来上がった製品をどのようなルートで顧客まで届けるかといった様々な問題を解決しなければなりません.一般に,1.はスケジューリング問題,2.は工場のレイアウト問題,3.は輸配送計画問題などと呼ばれ次に示すような問題としてモデル化されます.
  1. スケジューリング問題
    それぞれの注文ごとに,使用する機械の順序や各機械での加工時間などが与えられたもとで注文の処理順序を決定する問題です.如何に短い時間ですべての注文を処理できるか,如何に少ない在庫で顧客の指定した納期通りに生産を行うかなどが目標となります.インターネット上で受け付ける注文や顧客の要求にダイナミックに対応するために高速な解法が求められています.
  2. レイアウト問題
    生産に用いる機械の大きさ及び機械間の物流量などが与えられたもとで機械の配置位置を求める問題です.基本的には物流量の大きな機械同士をより近く配置することによって,工場全体の物流コストを最小化することが目標となります.特に,多層階工場の場合などは建屋の構造に関する様々な制約条件を考慮する必要が生じます.
  3. 輸配送計画問題
    工場で完成した製品が物流センター等を経由して多数存在する小売店にまで物を届ける際に,経由するべき物流センターや小売店を巡る順序を決める問題です.利用するトラック台数を最小化したり総走行距離を短くしたりするような配送経路を求めることが目的です.最近の配送問題では配送時間枠の指定などが重要な制約条件となります.
管理工学講座では,このようなシステムの設計問題に対して企業との共同研究などを行いながら従来よりも実用的な新たな数理的モデルの提案,提案モデルに対する効率のよい解法の構築などを行っています.

レイアウト問題に対するより詳しい説明 - そのスライドショーファイル
 
管理工学講座
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